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うつろぐ

うつになって考えること

夢破れ挫折し

ちょうどいいお題があったので書いてみようと思う。

3歳の頃からヴァイオリンを始め、自分は常に特別だと思っていた。

将来の夢はもちろんヴァイオリニストになること。それ以外は特に考えていなかった。

アメリカに親の都合で転勤し、現地校に通っていたが、「英語の話せないアジア人」と言う劣等感も、弦楽オーケストラでコンサートマスターの座につき、払拭していた。

ところが日本に帰ってみると、同級生に、すでにロシアのオーケストラで共演してるというすごい奴がいた。正直うまくて全くかなわなかった。やつは学校にもあまり来ないで練習に励んでいた。ヴァイオリンは一日10時間は練習しなければならないくらい難しいモノだ。到底俺は落ちこぼれていった。

彼とで会った瞬間こそが、まさに挫折を味わった瞬間だろう。

しかし音楽がどうしても好きだった俺は音楽大学ではなく音楽を学ぶことができる総合大学にいった。ライバルも少ないので同級生の中では一番うまいと自負していた。

教授の助手をやり、忙しい日々を過ごしていた。

ある日、学内は演劇をやる学部もいて、コラボレーションをやることがあった。その時に師匠である教授が来ていて、ぼそっとこう言った。「おまえは素人だな」

ちゃんとやってきたつもりだった。学内の誰よりも頑張ってるつもりだった。しかしその一言で打ちのめされてしまった。それが第二の挫折。

その師匠は俺のうつの原因を作った人でもある。今でも思い返すと胸が苦しくなる。

挫折して強くなることなんかなかった。逃げ道を確保することでいっぱいだった。

しかしそれから10年がたった今、音楽はいまだに自分の宝だった。

嫌な思いをするのもヴァイオリン、良い思いをするのもヴァイオリン、未だにヴァイオリニストになるのが夢なのである。

Netflix火花お題「夢と挫折」

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